2013年08月15日

本物とニセモノ

多くの人にとって、宝石の財産的価値よりも、日常身に着けられるファッション性重視のジュエリーを選ぶ時代です。しかしこの時代にあっても(この宝石は本物なのか)(この宝石の価値はどのぐらいなのか)と気になります。 
宝石は天然石合成石人造石模造石と分けることができます。
◆天然石は天然に産出されたものです。
◆合成石は人工的に育成されたもので、天然石と同一の科学組成や結晶構造をもつものです。
◆人造石は合成石同様人工的に育成されたもので、天然には存在しないものです。
◆模造石はイミテーションと呼ばれ、天然石の代用材料(一般的にはカラス、プラスチック)を使って、その色や外観を似せて作ったものです。
しかしここで問題になるのは意図的かどうかにかかわらず消費者がごまかされた場合です。海外旅行で買った宝石が本物でなかったり、代々家に伝わるルビーを相続の為、鑑別に出したら合成ルビーだったという例は枚挙にいとまがないほどあります。有名な話では、英国王室の王冠についている{黒太子のルビー}がじつはレット スピネルだったということです。この宝石が発見された14世記はルビーかスピネルか鑑別の手段がなく、赤系の石はほとんどルビーと呼ばれていました。「本物」「ニセモノ」は一見してすぐわかるものもあれば、熟練すればわかるもの、また特別な器具を使わないとわからないものまでさまざまです。
なお鑑別鑑定とは異なりますので、覚えておくとよいと思います。
鑑別とは他の宝石と区別することをいいます。
鑑定とは等級をつけること(グレーティング)を意味します。
現在鑑定はダイヤモンドだけにしか行われていません。

イヤリング/ピアス

耳たぶに穴をあけて使用するのをピアス、ネジとかクリップで留めるのをイヤリングと一般的に呼んでいます。正確にいえばピアスはピアスイヤリングと呼ばれ、イヤリングの一種です。そしてイヤリングは耳につけるジュエリーの総称です。
もともとイヤリングはピアスから始まりました。古代文明の発祥地メソポタミアのシュメール人たちは華麗で精巧な金細工の技術をもっていました。金のボート型のイヤリング(ピアス)は古代エジプトにも引き継がれ(西アジアからきた女性たちは、耳に大きな穴をあけ、巨大なイヤリングをしていた)との話が残っています。そしてエジプト人はイヤリングがあんまり好きでなかったらしく、ネックレスのように普及しませんでした。しかし女奴隷、踊り子は唯一のジュエリーとして身につけていたようです。フープ型と呼ばれる輪状のイヤリングを身につけた踊り子です。このフープ型の大きなものをスレーブ(奴隷)と呼ぶのはここからきています。
 そしてクリップやネジ式のイヤリングが登場したのは17世紀に入ってからです。クリップやネジが使われだして以降、しばらく耳たぶに穴をあけない時代が続きます。そして19世記後半になり、またピアスをする女性達が出てきました。クリップ、ネジのイヤリングは300年の歴史ですがピアスは数万年の歴史をもっているのです。

2013年07月30日

ジュエリーの原価

ジュエリーの原価は、原材料費、加工費、デザイン料、他を加えたものです。
順をおって説明致します。
◆原材料費
原材料費にかかる費用は市場に連動した1gあたりの地金の価格、貴金属の品位(純度)、<ヘリ>とよばれる制作中に粉になって飛んで失われる地金の重量、実際製品に使われた地金の重量で決まります。
例えばK18であれば金の含有率は75%ですので、ヤキと呼ばれる純金の価格に0.75かけたものがK18の価格になります。また<ヘリ>はヘリ率で表わされ、量産品で10%前後、手作り品で10〜15%位かかります。地金だけのジュエリーはこれで済みます。宝石を使ったものであれば、宝石の価格を加えたものが原材料費となります。
宝石の価格は1ピース(1個)あたりいくらという場合もありますが、多くは1ct(キャラット、またはカラット、宝石の重量単位で0.2g)あたりの金額で取引されます。
例えば1ctあた10万円表示のルビーがあるとします。このルビーの実際の重量が0.8ctだとすると、このるびーの価格は10万円x0.8ct=8万円となります。

◆加工費
組み立てたり、磨いたり、宝石付きであれば石留め代がかかあります。加工費はどのような作り方をするかで違います。
量産品の場合は原型を作ります。原型は銀、ワックス(ジュエリー用のロウ)で作られ、原型制作費用はそれを作るのに何時間かかるかできまります。そして出来あがった原型を量産するためにゴム型をとります。
原型代、ゴム型代は何本量産するかにかかわらず、かかる費用です。例えば30本制作するのであれば、それらの費用を30で割れば1本あたり分担する費用が出ます。この費用に鋳造(キャスト)で行なうなら。鋳造費用(吹き代とも呼びます)と1本仕上げるのにかかる仕上げ代、(磨き代)を加えれば量産品の加工費が出ます。
プラチナとk18のコンビリングの場合、鋳造費用はプラチナで1回、k18で1回と計2回になり。費用が倍かかります。さらに複雑なジュエリーは原型をいくつにも分けて作り数度にわたり鋳造しますので、費用はかさんできます。
1点ものの手作り品の場合は原型代そのものを、1点の加工費と考えます。
これに宝石が付くようであれば石留め料を加えます。石留め代は宝石の種類によって違います。エメラルドを石留めする場合、高級な石だと時間と注意力を要するため、1個留めるのに数千円からかかるときがあります。
石を沢山使えば使うほど高くなります。

◆デザイン料
量産するにしても、一品手作りにしても、デザイン画は必要です。量産の場合、30本制作するのであればデザイン料を30で割れば1本あたりのデザイン料がでます。1本手作りの場合はデザイン料がそのまま1本にかかってきます。
デザイン料がどのくらいかかるのかは、デザインするアイテム、高級品か低格品か、誰がデザインするかで変わってきます。
その他、有名なブランドジュエリーは原価にはさらにライセンス料が入ります。ライセンス料はそのデザイナーの名前使用料です。
このように原価にはさまざまな費用が含まれています。

2013年07月27日

金属アレルギー

IMG_0540.JPG 
普段身に着けている金属(ジュエリー)や日用品に使われている金属が、汗や体液でわずかながら溶けて、イオン化した金属が体内に入り、次に同じ金属が接触すると拒絶反応を起こし、皮膚がかぶれる状態(アレルギー性接触皮膚炎)をいいます。一番起こりやすい状態はピアスを初めて着けるときです。指輪は表皮の厚い指にしますので、金属は表皮に阻まれ 体内に入りにくいのですが、ピアスは皮膚を貫いて皮下組織に直接金属が接するため、拒絶反応を起こしやすいのです。

金属アレルギー自体は治療出来ない?
身体に異物が認識され、次回の侵入を防ぐために記憶されることを感作と言います。
一度感作されると、金属アレルギーは一生と言っていいぐらい長い間持続し、金属アレルギー自体は治療することが出来ません。皮膚には本来あってはならない物質の侵入を拒否し、また細菌が入ってこない 免疫反応を起こさせる働きがあります。そこで感作されるときわめて少量の原因物質(アレルギーを起こす金属)と接触するたびに皮膚炎を起こします。通常は6〜48時間の間に反応しますが、時には数日後ということもあります。

金属アレルギーを引き起こす要因は?
金属アレルギーは、誰でもかかるというわけではございません。身に着けた金属と着けている人の条件でかかります。まず 金属ですが、溶け出しやすい金属かどうかということです。
ニッケルやコバルトなどの低品度とされる金属ほど起こりやすいとされています。
着けている人の条件では、まずその金属に触れる頻度があります。最初の接触により感作が起こる場合もありますが、何回も接触を繰り返しているうちに、例えば数十年間にわたって感作されることもあります。
次にその金属に触れる条件があります。
例えば 汗をかくことの多い夏に身に着ければ、発症しやすくなります。
これは 汗は酸性で、金属は酸に弱いため、金属が溶けるからです。
この点からいえば、冬は皮膚炎になりにくく、金属アレルギーと汗の密接な関係を知ることが出来ます。
その他、着ける人の体質、例えば汗をかきやすい人、かきにくい人、角質層の厚い人、薄い人とさまざまな要因が組み合わさって、アレルギーが引き起こされます。

アレルギーの原因となる金属
私たちが日常接する金属の数はきわめて多く、1種類の金属だけで作られているものはほとんど見当たりません。家庭用品の多くは色合いをよくし耐腐食性をもたらせるために、メッキというかたちで多種金属の表面加工がされてます。またジュエリーであっても純金属そのままのものは少なく、多くは合金を用い、あるいはその上にメッキ加工を行っています。
どんな金属でもアレルギーを起こす可能性をもっています。

金属アレルギーを起こしやすい金属
ニッケル
女性のアレルギー性接触皮膚炎の原因の第1位です。アクセサリーには金メッキ仕上げが行われることが多く、これらの下地にはニッケルメッキがよく利用されています。金メッキが傷ついたり、摩耗した場合は
下地に使用したニッケルが溶け出す場合もあります。
コバルト
ニッケルと近縁にある金属でニッケルと同じ反応をしめします。
クロム
時計の皮バンドやゴルフの革手袋、アレルギー性皮膚炎を起こす場合があります。これは皮製品をなめす過程で、6価クロムを使用することがあり、ニッケル皮膚炎と同様に、汗のおおい部分や特別にそれと摩擦が多い部分に限って、湿疹を出すことがあります。



2013年06月17日

なぜ純金を使ってジュエリーを作らないのか

貴金属業界では純金のことをヤキと呼びます。金を精錬するとき、塩をつけて焼いたのでヤキという言葉が生まれたといわれています。さて、なぜジュエリーにヤキを使ってないのでしょうか。純金に対する人間のあこがれには強いものがありますから、ジュエリーに使うときも、を使いたいはずです。事実、古代のジュエリーはほとんどK22以上です。逆に古代のジュエリーといわれたら、多少乱暴ですが少し力を加えてみると、そのやわらかさで本物かどうか当りをつけられることもあります。さて、K18という75%の金合金にしている理由は、大きくいうと2つあります。
1.ヤキではやわらかすぎ、キズがつきやすいためです。
 とくに指輪にしたとき上側より下側、つまり手の平側がいろいろなものを手でつかんだりする為キズが深くつきます。このキズのつきかたが、18金は<ヤキ>よりも小さいのです。さらに加工の段階でへらを使ったりして加工強化します。
2.もう1つはやわらかすぎて石等を留めたときに、服に爪がひっかってすぐ爪の部分が折れたりして石が無くなる可能性があるためです。
 この弱点を補うためには、硬さをもっと増すことが必要です。そこで人類は、他の金属をまぜて、ヤキより硬くすることを発見しました。一般に金属は純粋なほどやわらかく、他の金属を混ぜると硬くなります。

2013年05月02日

学校では教えてくれないジュエリー職人の道具 カッターナイフB爪のバリ取り


セーターなどを脱ぐときにジュエリーが引っかかった経験は無いでしょうか?

デザインもあると思いますが石にかかる爪が浮いていたり、留めた時のバリが処理されずに残っていると引っかかることがよくあります。

バリならカッターを使ってその場で取ることも可能です。
(爪浮きも他の道具で直せます。)

デザインや素材の豪華さだけでなく、そういった日常でのことも考えて細かい処理をしているのが本当にいいジュエリーではないでしょうか。

作り手がそういったことを意識していないか、そこまで手が回らず検品を通り商品が店頭に並ぶこともあると思います。

使っているジュエリーでそういったトラブルがありましたらぜひご相談ください。

☆爪のバリ取り 1ピース¥500から

合計¥500です。

学校では教えてくれないジュエリー職人の道具 カッターナイフA石の外し

後光留め.JPG
通常、石を取るのにはニッパーを使います。
しかし写真のような後光止め(彫り留めの一種)の場合はどうするか?
ちなみに後光とは仏様の後ろから射す光のことです。
石は大きいのですが、爪が小さくニッパーやの刃をかけることはできません。
裏から太い針状のもので叩き出すこともできそうですがしっかり留まっているので
無理に強い衝撃を与えると割れます。

そこで
後光留め爪起こし.JPG
@写真のようにカッターで爪を4本持ち上げます。

後光留め 押し出し.JPG
A爪はかかっていないので裏からチョッと押してあげると
 (このときキューレットに当てない。竹串なんかで押してもOK)

後光留め 外れた後.JPG
B簡単に外れます。

石にもリング自体にも傷はつかず、爪もそのまま残っているので同じ大きさの石を
留め直すこともできます。

☆石の外し 1ピース¥2000〜 
合計¥500です。

学校では教えてくれないジュエリー職人の道具 カッターナイフ@石の緩み直し

カッターナイフ.JPG


緩んでいる石の留め直し、外し、爪のバリ取り、フクリン留めのレール爪の成形などに
使える便利な道具、、、それがカッターナイフです。

通常はタガネナナコといった宝飾工具を使います。
しかし、(彫り留めに多いのですが)石にかかる地金部分が薄すぎて
上から押さえてもなかなか留まらないものもあります。
何度も上から押さえると石破損の原因になります。

そんな時に役に立つのが、、、カッターナイフなのです!

刃がダメになっても折ることで新しい刃が出てくるカッターナイフは
OLFAの創業者が板チョコを見て思いついたそうです。

これがジュエリーを作るのにとても相性がいいのです。

貴金属は固いので使う刃物はダメになったら研ぎ直すのが普通ですが
その手間が省けます。
ダイヤ、ルビー、サファイアなどよりは硬度が低いので石を傷つけないですし、
刃が薄いので無理な力を入れると刃が先に折れて石を割りません。
(ナナコなどは力を入れすぎて石を割ることがあります。)


例えば、爪が薄い彫り留めの留め直しで通常の工具では留まらない場合は

後光留め爪起こし.JPG

@写真の角度で爪の下の方にカッターで切れ込みを入れる。
 上から見てもまず分からない。
A切れ込みをいれたまま切れ込みより下の部分をカッターを寝かせるように石に
 押し付ける
B留まらなければ切れ込みを入れた下の部分をカッターの先端を使って石と爪の中に押し込む
Cもしくは出ていたバリを爪と石の間に押し込む。

この方法で大体は留め直せます。
 
☆爪の緩み直し 1ピース¥500から
※石の大きさ、種類、留め方によって金額は変わってきます。
※石が大きい場合は上記の方法で出来ない場合があり
 別の方法となりますので別途お問い合わせ下さい。

2012年08月16日

金属アレルギー症状を出さない方法

1.アレルギーを疑われる人は身に着けない。
  医者でどの金属が自分にとってかぶれるかパッチテスト(金、銀、プラチナ等の金属溶液をつけた絆創膏
  を皮膚にはって状態を見る)を行えば、そのかぶれる金属をつかわないことで防ぐことができます。
2.ピアスは不衛生な環境でしない。
  最初のピアスは生傷の状態なので、清潔を保つことが重要です。
  しかし、清潔を消毒と間違え、消毒しすぎ(とくにアルコールなどの強い消毒液)でがぶれてしまい、さ
  らに悪化させてしまうケースも多いようです。
3.ピアス素材の選択に気をつける。
  金、プラチナ、銀もなりにくい金属ですが、チタンがいちばん安全との結果が出ています。
  また ピアスポストの長さも重要です。耳たぶの厚い人がポストの短いもの(耳に入っている部分の長
  さが6mmのもの)を着けていると、耳たぶを常に圧迫し、アレルギーを引き起こす原因をつくります。

2011年06月14日

ブレスレット/アームレット/アンクレット

ブレスレットは手首に着け、アームレットは上椀部につけ、アンクレットは足首に着けます。
ブレスレットはネックレス、ペンダントと一緒に最も古いジュエリの一つです。
ジュエリーはよく服と共に語られます。それはファションから受ける影響も大きいということです。
その例としてブレスレット、アームレットが消えてしまった時代があります。9〜12世紀になると複の袖が長くなってきました。長くなるにつれアームレットが消え、さらに腕にぴったりした袖になるとブレスレットが消えました。現代でも夏へむかうとブレスレット、アンクレットが売れたすということはよくわかります。きえたブレスレットですが、18世紀のフランス革命後は女性の服の袖が短くなり、ブレスレットはファションに欠かせないアイテムとなりました。

★ブレスレットの基本デザインと種類
ブレスレットのデザインは大きく分けて2種類あります。バングルタイプとチェーンタイプです。
バングルタイプは、金属などを丸くしただけの環状のものを差し、留め金具がないようなデザインになっているのが基本です。チェーンタイプは、鎖がベースになったデザインです。

2011年06月13日

ブローチはなぜ左胸に着けるのか

一般的には左胸に付けると言われていますが、これは利き腕側、つまり右手が自由に動かせるよう、右腕側をあけておく習慣からです。
しかし現代では、右でも左でも真ん中でも自由に着けてよいのです。
ただし、左胸に着けることを想定してデザインされてるものもあるので気をつけて下さい。
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